一般コラム

『地域社会のため、貴方のために、お役にたちたい』~さくらい行政書士事務所・櫻井義之先生

さくらい行政書士事務所Webサイト

出典:さくらい行政書士事務所Webサイト

 

行政書士の受験生の方は、「将来、ゼロから仕事を作り、成長していくためには、どのようにすればよいのか」という問題意識を常にお持ちかと思います。

今回、千葉県佐倉市で行政書士・中小企業診断士のダブルライセンスで活躍されている「さくらい行政書士事務所」の櫻井 義之先生にインタビューを行いました。

もともと櫻井先生は大手企業で働いていましたが、実母の介護問題という現実に直面したため、それまで勤めていた企業を早期退職し、ゼロから行政書士事務所を立ち上げられました。

櫻井先生が事務所を立ち上げられてから未だ数年ですが、行政書士に加えて中小企業診断士業務も精力的にこなすなど、千葉県を中心に広く活躍されています。

以下のインタビューでは、そんな櫻井先生の業務のなかから、主に行政書士業務についてお話を伺いました。

「将来、ゼロから行政書士として活躍できるようになりたい!」と考えている受験生の方、ぜひチェックしてみてくださいね。

行政書士・櫻井 義之先生へのインタビュー

櫻井義之先生櫻井義之先生

ー櫻井先生の経歴を教えてください。

1986年から2017年まで日立製作所と関連会社に勤務していました。 海外事業(米国駐在計9年含む)20年以上、本社での事業企画業務10年(部長職)です。2019年に行政書士登録し開業、2021年中小企業診断士登録し現在に至ります。

ー櫻井先生(事務所があれば事務所)の理念などがあれば教えてください。

理念は、「地域社会のため、貴方のために、お役にたちたい」。 言い換えれば、「世の為、他人の為」に自分の知識と経験を活用し社会貢献を行うことです。行政書士として国民(事業者)の権利を守り、行政との橋渡しを行うことが使命だと意識しています。

ー櫻井先生が行政書士を目指そうと思ったきっかけがあれば教えてください。

2017年、大阪在住の母親の介護の為に早期退職したときに、今後個人事業主として年齢に関係なく続けられる仕事をイメージして、自らの能力を磨き直そうとしたことがきっかけです。 そして、行政書士と中小企業診断士を、比較的受かりそうな資格だと想定し学習に取り組み、隙間時間でFP、知的財産技能士、IT関連の資格試験も受けたというのが実情です。2017年当時は行政書士の業務をまったく知りませんでした。 尚、宅建士、社会労務士などの学習も、並行したことがありましたが、時間が足らず、受験に至らずでした。 要は、当初から行政書士を目指した訳ではありません。

ー上記に併せて、櫻井先生のアピールポイントを教えてください。

中小企業・個人事業主の顧客に対して、起業・事業再構築・事業承継の各フェーズにおける、①経営分析・事業計画策定と実行・資金調達などのビジネスコンサルティングサービスと、②許認可申請・契約書・法的リスク低減などの企業法務から経営者や従業員とその家族の個人的な民事法務までの行政書士業務サービスを同時並行して提供できること。以上になります。

ー”行政書士という仕事”に関して、櫻井先生が当メディアの読者(行政書士を目指す方)に特に伝えたいことなどがございましたら教えてください。

行政書士の業務内容は大きな転換点を迎えています。行政法に詳しい他の法律家(弁護士、司法書士、社会労務士など)はいないと考えた方が良いでしょう。近年の行手法・行審法・行訴法の改正、および行政のデジタル化が大きな影響を及ぼします。行政書士に合格した後の実務学習、個別事案での経験、関連分野の更なる学習を続け、自身の行政書士スタイルを作り上げることが肝要です。

ーお客様に言われて一番嬉しかったことはなんですか?

基本的に感謝されること、本来の目的が達成されることが嬉しいです。 典型的な行政書士業務である各種許認可申請、遺産分割協議書作成、外国人の在留許可申請などの相談については、基本的に自分でできることばかりなので、最初から、そのやり方や注意点を教えることにしています。 単発な案件が多いので、できるだけ受任したくないという姿勢で、断ってくれ(自分でやってくれ)と願いつつ見積を提示した後、どうしてもやって欲しいと頼まれるないと受任しません。 たまに、本当に受任できない理由があると見積も辞退します。

ー行政書士になってから失敗や後悔していることがあれば教えてください。

失敗は、小さな書類作成ミスの多発ですが、まだ大きな問題はありません。 当初の業務内容の説明不足や先方の誤解によって、業務遂行中に余計な労力がかかったり、派生業務が増えることが起きますが、失敗とは少し違います。 行政書士になって後悔することはあまりありませんが、元々理系(電気工学専攻)だったので、不明瞭・曖昧な法令解釈については苦手意識があったり、重要なポイントをうっかり忘れてしまうという記憶力の減衰に悩みます。

ー櫻井先生の考える理想の行政書士像があれば教えてください。

社会生活上や事業活動の中で、「知っている人だけ得をして、知らない人は損をする」という事象があります。また、ITの活用や文章作成などのテクニックが苦手な方も多いと思います。そういう状況の中、弁護士に相談する程ではない法令に関する問題や行政手続きについて、丁寧に分かり易く説明し、相手の立場に立った助言ができる身近な存在としての行政書士が理想です。

ーご自身が行政書士だからこそわかる、読者様が自分に合った行政書士の見つけ方などあれば教えてください。

依頼する業務によります。 自分でもやろうと思えばできることを行政書士に依頼するのであれば、時間とコストだけの選択になるでしょう。 短期的には解決しないリスク低減や自己の権利を守るための予防法務を求めるのであれば、良好な人間関係が構築できそうな行政書士の人柄や相性で選ぶ方が良いでしょう。

ー本日はお忙しいなか、ご丁寧にお答えくださりありがとうございました。

 

以上、櫻井先生へのインタビューでした。今回、櫻井先生の独立のプロセスなどを詳しくお聞きできたため、受験生の方にとって非常に参考になったのではないでしょうか。

また、先生の事務所Webサイトのブログでは、活動状況や日々の葛藤など、先生のお仕事の様子が赤裸々に描かれており、そちらも大変参考になります。興味のある方は、ぜひ先生の事務所のWebサイトやブログをチェックしてみてください。

さくらい行政書士事務所(公式サイト)

櫻井先生のブログ(公式サイト内)