行政書士試験

行政書士の試験・資格の難易度は? 合格率や偏差値ランキングをまとめてみた!

行政書士の難易度

行政書士の試験の難易度!難しい?それとも簡単?

これから行政書士の資格取得を目指すに当たり、難易度が高いのか低いのか気になるところなのではないでしょうか。

行政書士は法律系の士業の一つで、弁護士や司法書士と比べてみると難易度が低いイメージがあります。

しかし、法律に基づいて国や国から委託を受けた機関が実施する国家資格ですので、行政書士の資格を取るのは決して簡単ではありません。

なぜ行政書士の試験の難易度が高いのか、考えられる理由をまとめてみました。

  • 法律専門職の資格は日常では使わない難解な内容が出てくる
  • 簡単に合格できる資格だと有資格者が増えて価値がなくなる
  • 近年の試験は法的な理解力や思考力を問う問題が多く、単なる丸暗記では対処できない

弁護士や司法書士と比べて簡単でも、行政書士も十分な準備なしで合格できるほど甘い資格ではないと心得ておくべきです。

行政書士の試験内容や科目

行政書士の試験の受験資格は、特に定められていません。

年齢や性別、学歴に関係なく誰でも受験できるのが大きな特徴です。

そこで、行政書士の試験科目について見ていきましょう。

<法令科目>
  • 基礎法学
  • 憲法
  • 民法
  • 行政法
  • 商法・会社法
<一般知識科目>
  • 政治・経済・社会
  • 情報通信・個人情報保護
  • 文章理解

法令科目は全部で46問・全部で244点、一般知識科目は全部で14問・全部で56点と大きく2つにわかれています。

試験内容は全て筆記試験で、「行政書士の業務に関し必要な法令等」は五肢または多肢(1~20)からマークシートで回答する択一式及び記述式、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式問題です。

択一式の問題も選択肢がかなりたくさんありますので、行政書士の試験は難易度が非常に高くなっています。

行政書士の試験の受験者数や合格率

行政書士の難易度の高さは、合格率を見ればわかります。

以下では、近年の行政書士試験の受験者数や合格率のデータをまとめてみました。

受験者数 合格者数 合格率
平成22年度 70,586名 4,662名 6.60%
平成23年度 66,297名 5,337名 8.05%
平成24年度 59,948名 5,508名 9.19%
平成25年度 55,436名 5,597名 10.10%
平成26年度 48,869名 4,043名 8.27%
平成27年度 44,366名 5,820名 13.1%
平成28年度 41,053名 4,084名 9.95%
平成29年度 40,449名 6,360名 15.7%
平成30年度 39,105名 4,968名 12.7%

合格率が10%を切っている年度もありますので、行政書士は難関資格の一つです。

行政書士の受験者数は年々減っているものの、合格基準をクリアすれば何人でも合格できる仕組みですので、定員が決められている相対基準の試験とは違いますね。

行政書士に受かるまでの勉強時間!独学で大丈夫?

行政書士の試験に受かるまでに、どのくらいの勉強時間が必要なのか疑問を抱えている方はいませんか?

行政書士の合格までの勉強時間は人によって違いますので、大まかな目安を見ていきましょう。

  • 法律の知識のない初学者は600~800時間程度
  • 法学部出身者や、他の法律系資格の取得者であれば500時間程度

どれだけ短くても、500時間以上の勉強は確保すべきです。

1年間以上に渡って本気で取り組む姿勢であれば独学でも行政書士に合格できますが、初学者も他資格の経験者も通信講座をおすすめします。

通信講座であれば行政書士に合格するまでの道のりがある程度出来上がっていますので、独学で挫折した経験のある方も利用してみてください。

行政書士の難易度を偏差値ランキングで見てみよう

行政書士の難易度が高いと言っても、「独学で合格は不可能」という資格ではありません。

行政書士よりも更にハードルの高い国家資格はあります。

ここでは、行政書士の難易度がどのくらいなのか確かめるために、口コミサイトなどを参考にして偏差値ランキングをまとめてみました。

  • 1位:裁判官(偏差値70)
  • 2位:検察官(偏差値68)
  • 3位:弁護士(偏差値67)
  • 4位:公認会計士(偏差値65)
  • 5位:司法書士・税理士・技術士(偏差値64)
  • 6位:医師(偏差値63)
  • 7位:弁理士・技術士(偏差値62)
  • 8位:通訳案内士(偏差値61)
  • 9位:社会保険労務士・中小企業診断士・ ITストラテジスト(偏差値60)
  • 10位:行政書士・システム監査技術者・獣医師(偏差値59)

実際には、資格試験に正式な偏差値はなく、あくまでも目安ですが、行政書士試験は高偏差値ですので、簡単に合格できるわけではありません。

行政書士に限らず、「弁護士」「弁理士」「司法書士」など法律関係の国家資格は、全て難易度が高いのです。

行政書士の難易度を他の資格と比較してみた

行政書士が他の資格と比べて難しいのか簡単なのか、難易度で比較してみました。

コメント
行政書士と宅建を比較 試験範囲で比べてみると宅地建物取引士の方が簡単(ダブルライセンスは独立開業でおすすめ)
行政書士と公務員試験を比較 国家公務員の一般職や地方公務員と比べて、行政書士の方が遥かに難しい
行政書士と社労士を比較 試験科目は大きく異なるが、試験の難易度は同じくらい
行政書士と司法書士を比較 近年の司法書士の試験は最難関の司法試験にも匹敵するため、行政書士よりも遥かに難しい
行政書士と税理士を比較 税理士試験は資格の取得までに3年~4年の歳月がかかるため、行政書士よりも難しい
行政書士とFP1級を比較 試験の合格率で比べてみると、ファイナンシャルプランナー1級よりも行政書士の方が難しい

行政書士と分野が全く違う資格もありますので、「○○○の方が簡単(難しい)」と単純に比較することはできません。

しかし、これからの自分の将来を決めるに当たり、資格の難易度を目安に進むべき道を考えるのは選択肢の一つです。

大学生が行政書士の資格を取得するのは難易度が高い?

法律関係の資格と聞き、「大学生が行政書士の資格を取得するのは難易度が高いのでは?」とイメージしている方は多いでしょう。

行政書士は合格率が10%を切ることもある難易度の高い試験ですが、要件を満たせば大学在学中でも資格を取得できますよ。

上記でも少し説明しましたが、行政書士の受験資格に年齢は関係ありません。

規定に従えば中学生や高校生でも行政書士の試験は受験できるものの、資格の取得は20歳以上と決められています。

つまり、20歳以上の大学生であれば、試験に合格して資格の取得までできるわけです。

平成28年度の合格者の中で10代の方は1.4%(合格者数3,172人)いますので、不可能な数値ではありません。

そこで、行政書士の学生合格を目指す方は、本業が疎かにならないように学習方法とスケジュールのプランニングをしっかりと行いましょう。

「行政書士の勉強に力を入れ過ぎて単位を落とした」「学校の試験がダメで留年するかも」といった事態に陥らないように注意してください。

まとめ

行政書士の試験の難易度についておわかり頂けたでしょうか。

他の法律系の資格と比較してみると、「行政書士は果てしなく難しい」というわけではありません。

それでも、初学者の場合は600~800時間程度の勉強が必要だと考えられていますので、きちんとスケジュールを立てて学習をスタートしてみてください。

行政書士試験の対策については、以下の記事を参考にしてください。